ライフシフト2から家事業務のリスクを考える

lifeshift

ライフシフト2によると、あなたの職が自動化によって失われるリスクは下記4要素で予測できるという。

  1. 定型的な業務の割合
    定型が多いとプログラムしやすい、ということ。すなわち自動化で機械化しやすい。
  2.  共感、人との関わり、判断の要素が必要な割合
    と逆ですね。これが多いと、自動化しにくく、機械化されにくい。
  3. 機械化(無人化)するには安全性などの規制緩和を要する
    安全性は規制緩和の後回しにされがち。
  4. 人間と機械での費用対効果
    機械に置き換えると圧倒的にコストが上がる、という場合は当分の間テクノロジーの進化を待たねばならない。

日本語訳が秋に出版され、年末年始の時間を利用して読んでます。この読書とは全く別に、グリーン住宅ポイントの突然の付与と期限との戦いにより、お正月三が日を家電の選択に没頭していたら、ふとこの4点は家事という業務の中でリアルな事例として現れました。

掃除機

掃除機の業務をゴミとホコリ取りとすると完全に定型業務です。判断要素もないし、ひたすらゴミを吸ってくれればいい。自動化無人化が一番進んでる家電の一つと思います。

やりすぎて困ることなんて何もないので、ゴミ掃除はなんなら毎日でもやって欲しいですよね。自分では決して毎日なんてやりませんので、週末になると床が埃っぽくゴミが目立ち始めます。

お掃除ロボットの学習能力がないエントリーモデルは、今主流になりつつあるスティック型のモデルと価格帯が同じなのですよ!進化したものです、感心しました。あとは、家の設計やインテリアで自動化できるか判断すれば良いですよね。

今よりも床を綺麗な状態に保てて、完全に掃除機をかける業務から解放されるなら、費用対効果は高いかなと思い、グリーン住宅ポイントでの交換を決断しました。移住先の家は今より1.5倍くらい広くなる平屋、ということも費用対効果を後押ししました。

数少ない相方ができる家事業務が機械によって自動化されます。もともとやれることが少ないのにずるいですね。

iRobotルンバ7i

マキタのコードレススティックからルンバ i7に乗り換えました。モデルチェンジやバッテリー買い替えを経て、かれこれ15年以上は愛用しておりました。東京では狭いフローリングにしか住んでないのでこれで十分でした。

洗濯機

結論からいうと、これは見送りました。

洗う、乾かす、ということは完全に定型業務です。うちの既存の洗濯機は洗う、しかやらない縦型ですので、乾かす(干す)業務を人間が週に2回やってます。この干す業務を自動化するか?ということを考えました。

掃除機と違うのは回数を増やすわけではないことです。所詮二人暮らしなので、たまに相方の日数より多い靴下の数とかヒートテックの枚数にイラっとしますが、洗濯物の量はたかがしれてます。週2回は2回です。さらにふと気がついたのは、洗濯容量と乾燥容量が違うので結局ある程度干す業務は人の手に残ってしまうという事実です。完全に自動化というわけにはいかない

ポイント交換とはいえ、どうしても費用対効果の納得が得られなかったです。ドラム式はやっぱり高いですしね。

数少ない相方ができる家事業務はそのまま人間の業務として残ります。

今の洗濯機も10年以上使っているので、問題が起きた時にまた悩むことにします。最近の家電は本当に壊れないですが。。。

そのほかの白物家電

予想以上にグリーン住宅ポイントで交換できる物が多くて驚きました。当初はおまけ的にもらえるものがあればいいな、的な考えでしたが交換できるものが多くて急にガメつくなり、三が日を全部捧げるくらい推敲しました。

冷蔵庫:田舎に移住するのに伴い単純に容量を大きくする必要があったので、真っ先に交換候補でした。多分これも10年選手の霜がつく、製氷なし、チルドなしからのアップグレードです。やっと近代化されます。

ドライヤー:10年以上使っていて、ドーミーインにおいてあるドライヤーの乾きの早さに感動している場合じゃないと思い、アップグレードさせます。

フードプロセッサー:これも10年以上選手で、グラインダー機能が必要になったので、アップグレードさせます。グリーン住宅ポイントのサイトで発見した時にはとても嬉しかったです。
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オーブンレンジ:確認したら2009年製でした。自分の中では比較的最新式と思っていたけど、意外にも歳月が立つのは早かったです。うちはフライパンよりオーブン料理の頻度が高いので、アップグレードさせます。ストーブのオーブン皿がまっすぐ入らないのも地味に不満でした。

家電の耐久性が上がっていることを気付かされました。ほとんどのものが10年以上使っていましたが別段不満はなかったです。グリーン住宅ポイントがなければまだ使い続けていたでしょう。支出の最適化をやりすぎてるのか、なかなか買い換えようとならないです。

壊れなければ、あとは技術革新がトリガーですが買い替えを促すほどの革新さはなかったと思います。家族構成とか変わらないのも要因ですね。

特に家庭内での料理は、何食べたいか(共感)、食材の在庫状況(判断と安全性)、テイスト(人との関わりや好み、健康状態への判断)などなど、まだ機械化できない業務がたくさんですよ。当面は人間による業務が続く高度なものです。

例えば、冷蔵庫は在庫の食材の鮮度までの情報を提供して欲しいです。そこから、私の好みを学習して献立とレシピのリコメンデーションまで欲しいです。そこまでできるモデルが出たら次の買い替え考えます。今回買った機種が壊れる前にそんな技術革新が到来するかな。

職のリスクとは裏腹に、家庭内の業務についてはむしろ率先して自動化したいという矛盾です。